「幼稚園か保育園かで一年生になったとき違いが出るの?」両方経験した母の感想。

兄(年長)

「保育園から入学した1年生は、落ち着きいて先生の話を聞けない子が多い」とか、

「保育園は読み書きの練習の時間がないから、最初から勉強についていけない」とか、聞いたことありませんか?

この記事では、長男が幼稚園、次男を保育園に通わせている私が感じる、

「幼稚園と保育園で1年生になったときにどう差が出るのか?」
実体験をふまえて説明します。
また、最後の章では、先日Eテレの「すくすく子育て:入学までにみにつけておきたいこと(学習編)」で放送されていた、2020年から始まっている、「新一年生のためのスタートカリキュラム」
これを詳しく知ることで、
「幼稚園児と保育園児の入学時点での差」
これまったく心配ないなーと感じた話をさせていただきます。

目次から、気になったところだけでもご覧ください。

習い事や保育のカリキュラムが充実しているのは幼稚園。But!息子の場合は好きなプールはクロールバリバリ、興味ない体操は年長でもなわとび一回・・。

我が家の長男は、年長さんから預かり保育を利用しています。
本人の希望でスイミングに通っているので、週1で預かり保育はお休みし、3時にお迎えに行っています。

もし保育園にしていたら、おそらく習い事は土日にしていただろうなと思います。
幼稚園のほうがこちらの都合で、早く迎えに行ったり休んだりしやすい、というのはあります。

幼稚園が独自でやっている体操教室や水泳教室、サッカー教室などもあり、それを利用してる子も多くいるので、「習い事をしやすい」というのは幼稚園の利点であると思います。

また、英語の時間や読み書き練習の時間、体操・プールの日なども毎週あり、
小学校の入学準備として、「読み書き・英語に触れる」などを重視するとしたら、それに適しているのは幼稚園といえるのかもしれませんね。

ただ、字が書けない子もたくさんいるし、毎週プールの時間があっても潜れない子だってたくさんいます。習い事も、読み書きも、英語も、要は本人の興味・関心がどこにあるか、それに起因するところが大きいと感じます。

ひとつも習い事をしていない子だってたくさんいるし
読み書きレベルもひとそれぞれ。

息子は、プールは大好きなので、幼稚園で週1、スイミングで週2、でやっています。
進級するとバッチがもらえたり、3つあがると帽子の色が変わります。
それもモチベーションになっているようですが、1番はやはり、
「好き・楽しい」という気持ちかな。

というのも、幼稚園で毎週体操の時間があるものの、あまり興味がないようです。
3年間体操を週1やっていたはずのに・・・・
なわとびは1回しか飛べないんです。

鉄棒もやっと前まわりが最近できるようになったとか、、、、。
ほかの子は、逆上がりとか、2重飛びとか、すでに出来る子は多いです。
興味がないならあえてやらなくてOKかな、と私は思っています。
廊下に張り出されている体操できたねシールの数が1番少なくて、あれあれ?と少し残念な気持ちはあれど、本人には特に何も言わないようにしています。

環境より、個人の意欲や興味が大事なんだろうな、と息子をみていて思います。
スイミングは、週2でやっている割には他のお友達と同じくらいの進級具合。
それでも、始めた当初、ビビって壁から離れなれなかった様子を私は知っているし、運動が得意なほうではない彼にとっては、続けていることがまずものすごいこと、私的にもう、褒めて褒めて褒めまくりたいくらいがんばっていると思います。

保育園は読み書きや英語は教えてくれないところが多いのは事実。幼稚園児は習いごと行きやすい反面、保育園はのびのび遊ぶ時間がしっかりあるよ。

保育園は、午後の「お昼寝タイム」、起きて「おやつタイム」などがあるので、特別な事情がないと早く迎えに行きづらい、というのがあります。
保育園に通っている次男はまだ2歳ですし、今のところの興味関心は「電車」「ブロック」。
個人的にはスイミングを習って欲しいのですが、そこははっきり、

「プールはいかない」

と拒否しています・・・笑

保育園は習い事は土日中心になるし、保育時間はほぼ自由に遊ぶ時間。
「読み書きの練習」「英語に触れる」などの機会は少ないのは事実かもしれませんね。

私は長男が幼稚園でいろいろなことを経験できているのは、
それはそれでよいと思っていますが、必須ではないとも思います。
好きな遊びを思いっきりやって過ごすのだっていいと思います。

事実、長男がひらがなを急に練習するようになったきっかけは、やっぱり電車。

「新幹線のペーパークラフトをたくさん作って、おりがみで駅名を書いて駅をつくり、その駅に停車する新幹線を並べる」

ということをひたすら自粛中にやっていたことがありました。

それでびっくりするほど字が上手に書けるようになりました。
それまではお友達にお手紙もらっても、返事は文字を使わず(書けないから?)「新幹線の絵」だったのが、急に文字を書き出したので何事かと思ったくらいです。
「あ、この子、字書けるんだ・・・」とホッとしたのを覚えています。

息子の場合、幼稚園のカリキュラムで「字を書いた」というより、
自粛中、「駅をつくるために字を書いた」。

こちらのほうが効果的だったので、幼稚園か保育園かは関係なかったな、と感じます。

一方、次男は今保育園でお砂遊びに夢中です。
毎日靴の中は砂だらけ・・・。

家庭保育ではどうしても、汚れが気になったり、コロナもあり公園でも他のお子さんに迷惑かけないかとか、心配で思い切り遊ばせてあげられないのが現状です。

私はアラフォーで、体力もない方なので、本当にいつも保育園に感謝です。
保育園さまさまです。

正直なところ、習い事や英語・体操などの幼児教育は、必要性を感じていません。
本人のやりたい気持ちがあればまた別ですけど、今は「遊び」が最重要。

「同年代のお友達や安心できる先生と、のびのびと好きなことに夢中になれる」環境
当たり前なようで、とても貴重な時間を過ごさせてもらっているといつも感じています。

ほんだfuns
ほんだfuns

保育園でどんどん汚して遊んできてねー!!

新一年生のための「スタートカリキュラム」幼稚園児と保育園児の差なんて、関係なくなるのでは?

スタートカリキュラムとは

「幼児期の学びと育ちを大切に児童期につなげよう」
遊び中心の生活から、一気にお勉強中心にかわる、幼稚園児保育園児と、小学校生活とのギャップを埋めるためのもの。

2020年度から、小学校の学習指導要領が変わりました。幼稚園・保育園・こども園と小学校の教育をスムーズにつなげるための「スタートカリキュラム」が全国の小学校ではじまっています。
これまで、「遊びを通した学び」が中心だった幼児教育から、小学生になったとたんに国語・算数など教科の学習に切り替わることは、6歳の子どもにとって大きな負担でした。「スタートカリキュラム」は、そのギャップを埋めるためのものです。

すくすく子育て情報(入学前にできなきゃいけない!? ~学習編~)https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2020/840.html#a1

うれしいけど心配なことも多い小学校入学準備。
スタートカリキュラムについて分かったら、私は少し肩の力が抜けた気がしました。
自治体でそれぞれの方針や授業の組み方などを、説明しているパンフレットもあるようなので、お子さんの学校や役所などで確認してみるとよいと思います。

最初から国語や算数の時間が始まるわけではないので、「勉強についていけないかも・・・」「ひらがなが全部は書けない」などの心配はいらない!

自治体によって名前はそれぞれのようですが、
入学してすぐお勉強が始まるのではないようです。
「仲良しタイム」で、自分のことを先生や友達に知ってもらうための時間。
「ワクワクタイム」で、新しい友達と一緒に考えて、具体的な体験をすることで、学ぶ意欲を育てる時間。
「ぐんぐんタイム」で、子どもたちの興味や関心に合わせながら、教科の学習をはじめていく。

だんだんと「ぐんぐんタイム」の時間を増やしていくそうです。

「入学前に教え込む」という考えからの脱却を

親が「ずっと静かに座って勉強する」というイメージを持ったままだと、早くからいろんなことを教え込まないと小学校で困るのではないかと考えてしまいます。
でも、学び方は新しくなっています。心配しなくても、小学校ではこんなに楽しく学びがスタートできる。そのように、保護者の安心にもつなげてほしいと思っています。

https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2020/840.html#a1
「スクスク子育て情報」大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学)

仲のいいお友達ができていて、自分の子ができていないと・・・
つい、先回りして心配して、手をかけてしまいそうになりますが、
「〇〇くんは〇〇くん、〇〇は〇〇(自分の子)」
よく長男に言っているセリフ、自分への言葉でもあります。

その子のペースで、やりたい方法で成長していくことを、
全力でサポートしていきたいなと思う、今日この頃です。

「小学入学準備のために幼稚園や保育園があるわけではない」
大事な幼児期を過ごすお子さんとお父さんお母さんにとって最適な園選びをしたいですね。